志摩スペイン村でなくなったアトラクションまとめ【地元民の思い出】

志摩スペイン村にあるガリオン船の内部

三重県志摩市にある複合リゾート施設、
「志摩スペイン村」

その中に「パルケエスパーニャ」というテーマパークがあります。

ディズニーやUSJのように、
今では乗れなくなったアトラクションがけっこうあります。

  • アドベンチャーラグーン
  • ミュージカルサーカス
  • ロストレジェンド
  • クエントスの森   など…

「スペイン村でなくなったアトラクション」とネット検索で調べても、あまり情報がなかったんですよ…

そこで、志摩市出身の私がめちゃくちゃ調べて記事にして詳しくまとめました。

スペイン村にけっこう遊びに行ったという実績もあります。

志摩スペイン村に行った実績(?)
  • 小1〜小6まで毎年夏休みに家族で行った
  • 年パス持ってた時期があった
  • 友達と夏休みに遊んだ
  • 小学校の遠足で行った
  • カウントダウン2000に行った
  • 高校の卒業旅行で遊んだ
  • 仲良い人とデートに使った
  • 東京の友達を誘って遊んだ
  • 妹の誕生日に2人で遊んだ
  • 【NEW!】今年3月に年パス買った
  • 【NEW!】1人で遊びに行く

ぶっちゃけ何回行ったかわからないくらい遊んでるので、スペイン村の過去と歴史はそこそこ知ってるんです。

小さかった頃のおぼろげな記憶もありますが、だいたい合ってるかと思います。

今のスペイン村しか知らないけど昔を知りたい人、
「あの乗り物の名前なんだっけ?」と悩む人、
昔のアトラクションを懐かしみたい人はご覧ください。

目次

【地元民も思ってる】
志摩スペイン村、なぜ潰れないのか

「志摩スペイン村、なぜ潰れないのか」というのは、実は地元民も前から思ってる人が多いです。

志摩スペイン村が潰れない理由の1つとして、志摩スペイン村の親会社が大手企業だからです。

もっと詳しく知りたい方向けの内容

三重県には「近畿日本鉄道(近鉄)」という電車が通ってるんですが、、
鉄道以外にも運輸、不動産、国際物流、流通、ホテル・レジャーなど、いろんな業種を展開しています。

» 近鉄グループホールディングス 近鉄グループリンク集
(この中に志摩スペイン村がある)

またスペイン村の一部のアトラクションには大手企業のスポンサーがついているので、そう簡単に潰れないんですよね。

» 志摩スペイン村 オフィシャルスポンサー(公式サイト)

さらに2023年にはVtuber周央サンゴちゃんとコラボイベントを開催し、志摩スペイン村が全国的に盛り上がったのも話題でした。
(そして2024年、2回目のコラボ開催)

そして2024年の夏、ポケモンとのコラボも実現しています!

私の周りの地元民が「スペイン村、潰れそうで潰れへんよね」と言ってるんですが、ぶっちゃけ潰れる要素があまりないんですよね。

ただ、志摩スペイン村が潰れないからといって、なくなったアトラクションや閉店したショップ、閉ざされた施設はいくつかあります。

アトラクションがなくなる理由としては
老朽化・設備の維持費が捻出できない・人気がない・スポンサーがついていない、というように様々です。

今は見ることができないスペイン村のアトラクションの歴史を、この記事で知ってもらえたら幸いです。

ちなみに近鉄グループは大企業なので株も買えます。

100株以上保有していると株主優待券がもらえるんですが、ホテル割引・レジャー割引・ゴルフ場割引など特典が多いです。

志摩スペイン村のテーマパーク20%割引券が2枚ついてるので、気になる方はご検討ください。
(ただし100株45万円くらいする)

志摩スペイン村でなくなったアトラクション

志摩スペイン村でなくなったアトラクション一覧です。

  • アドベンチャーラグーン
  • クエントスの森
  • 幻のイベリア超特急
  • 闘牛コースター マタドール
  • ドンキーズシェリー
  • きらめく光のファンタジー”光の宮殿”
  • ミュージカルサーカス
  • ダルのファンタジーワールド360
  • ロストレジェンド
  • フライングドンキホーテ

順番に紹介していきますね。

【海賊船】アドベンチャーラグーン

「スペイン村で既になくなった、好きなアトラクションは?」と聞くと、まず先に思い浮かべるのが「アドベンチャーラグーン」かと思います。

実は「日本初のウォーターライド」だったという歴史があります。

1994年〜2012年の17年間で約1400万人も利用していた、大航海時代の海洋冒険がテーマのアトラクションなんですね。

アドベンチャーラグーンは、
ディズニーランドでいうと「カリブの海賊」のようなアトラクションです。

ボート型のライドに乗って、大砲の間をくぐり抜け、古いお城に入って幽霊船や海の神に出会っていく…
という内容です。

2012年1月29日に、たくさんの人に惜しまれつつ営業終了しました、、

ちなみに地元民の通称は「海賊のやつ」です。

スペイン村の中でもトップに入る人気アトラクションだったんですよ、、

アドベンチャーラグーンの内容はこんな感じです。

入江に浮かぶ、朽ち果てた座礁船「ガリオン船・アルナ号」。

その異様な姿は、まるで怪物たちの巣窟のよう…。

船内をぬけ、船底から小さなボートに乗り込んで大海原へ。

大砲を撃ち放つ海賊たちの攻撃を避けながら、ボートは古いお城の中へ進む。

でもそこは、ムーア人とスペイン兵たちが激しく戦う戦場の真っただ中だった。

恐ろしい戦争の光景、幽霊船と亡霊の恐怖、そして海の神との出会い。

次から次へと襲いかかるスリルと興奮、そして戦慄のクライマックス。

かつて世界の海を制覇した海洋国家スペインにふさわしい、海にまつわるさまざまな物語に出会う冒険アトラクション。

志摩スペイン村 メモリアルフォトより

アドベンチャーラグーンが終了した理由については、おそらく以下のとおりです。

  • 経年による老朽化
  • メンテナンスに莫大な費用がかかる
  • スポンサーがついていない

スペイン村の公式からは「役割を果たした」と、前向きなコメントがあります。

アトラクションが終了したからといって、そのまま封鎖されているわけではありません。

アドベンチャーラグーンの跡地は、現在「フェリスクルーズ」にアレンジされています。

アトラクションの場面でいうと、最初と最後の海のシーンのところです。

そのためフェリスクルーズの船に乗っていると、アドベンチャーラグーンの施設の一部を見ることができます。

アドベンチャーラグーンで海賊が大砲を撃ってくる場所
ここから大砲を打ってきた
アドベンチャーラグーンの古い城跡
この建物の中にアトラクションの順路が続いていた

初めて見る人は「奥の建物、あれ何?」と思うはずだし、かつての状態を知っている人だと「全然雰囲気ちがう…」と感じると思います。

フェリスクルーズも、アドベンチャーラグーンと同じく水上を進むので、ほどよく風が吹いている日だと夏は涼しく・冬はめっちゃ寒いです。

今でも現存するでっかい船(ガリオン船)は、当時だと順番待ちするための通路でした。

アドベンチャーラグーンの待ち通路
乗り場までまだ時間がかかる位置

↓この先にあるのがアドベンチャーラグーンの乗り場です。

アドベンチャーラグーンの乗り場
今は封鎖されていて入れない

今ではアドベンチャーラグーンに乗ることができませんが、
フェリスクルーズの近く(チョッキーの不思議な館のとなり)にアドベンチャーラグーンの資料館があります。

中に入ると当時の様子が写真で鑑賞できます。

アドベンチャーラグーンの歴史を鑑賞できる施設
よく見ると「アドベンチャーラグーン
メモリアルモザイクアート」の看板がある

中に入ると、アドベンチャーラグーンで印象的なシーンのカット写真を見学できます。

奥にはアドベンチャーラグーンを楽しんだ、お客さん(ゲスト)の写真を使用したモザイクアートが飾ってあります。

アドベンチャーラグーン メモリアルモザイクアートの部屋
夏は涼しいので
休憩スポットにも利用できる

アドベンチャーラグーンでの思い出を1つ語らせてください。


古いお城の中に進むと、声が聞こえてくる。

???「戻れ…こっちへ来るな…」

???「ああ…もう手遅れだ…!」

左を向くと、そこには全身が白い包帯に巻かれたおじいさんが。

アドベンチャーラグーンの資料館によると、探検家の亡霊とのこと。

アドベンチャーラグーンに出てくる幽霊船の亡霊の写真
生きてる人じゃなかったのか

かつてのアドベンチャーラグーンの雰囲気は、YouTubeで見ることができます。

» 【乗車目線 乗り撮り】アドベンチャ-ラグーン−志摩スペイン村(YouTube)
※観客の声あり

アトラクション名アドベンチャーラグーン
種類ウォーターライド型
(水上を進む系)
稼働期間1994年4月22日〜2012年1月29日
備考開園オープン時からある

【おじいさんが語る】クエントスの森

「クエントスの森」は、ほぼ初期(1996年)からあったウォークスルー型屋外アトラクション。

4つの童話を聞きながら散策できる全長305mの散歩道で、歩きながらスペイン童話が楽しめるアトラクションでした。

森の中でクエントスじいさんが聞かせてくれる スペイン童話とふれあえるメルヘンチックな散歩道。

4つの童話以外にも、クエントスじいさんの家族の小熊たちがいろいろなポーズで登場したり、休憩所にはおしゃべりする ふしぎなゴミ箱や水飲み場もあります。

当時の公式HPより

サンタクルス通りからコロンブス広場に向かう途中にありますが、2021年7月ごろから「これより先の立ち入りはご遠慮願います」の看板が立っています。

2021年はコロナ禍の真っ只中で、来園者数激減や設備維持費も重なったため、クエントスの森は閉鎖になったと思われます。

(閉鎖してるだけで設備自体は残っている様子)

現在封鎖されているクエントスの森の入口
この先にクエントスの森がある

小さい頃「ドンキホーテ冒険の旅」に乗ったあと、サンタクルス通りに向かう坂を登っていくと、よく聞こえてきたんですよね。

子どもたちが歌う、陽気な3拍子の歌です。

「おいでおいでこの森〜
とおいとおい昔の〜

クエント〜クエント〜クエントス〜
物語の森だよ〜」

この森にいる間、エンドレスで流れているので自然に覚えてしまうんですよね。

» クエントスの森のテーマ(YouTube)

このクエントスの森には、クエントスじいさんがいます。

↑右側の黄色い人が「クエントスじいさん」

ようこそ、クエントスの森へ

クエントスとはスペイン語で童話のこと。

クエントスの森は童話の森なのです。

童話の語り部は「クエントスじいさん」

ずっと昔から、このクエントスの森で

たくさんのお話しを語ってきました。

あなたも聞こえてきませんか。

クエントスじいさんの静かな語り

クエントスの森の不思議なお話。

クエント・クエント・クエントス

クエントスの森 入り口の看板より

このクエントスの森では、4つのスペイン童話を知ることができます。

  • 働き者のガチョウと怠け者のキツネ
  • キツネがつくった王様のおふれ 
  • 月がチーズだと思ったオオカミ
  • オオカミと3匹の子ヤギ

そのためクエントスの森を散歩していると、童話に出てくる動物(こぐま、キツネ、オオカミ、ガチョウなど)が登場します。

大人からこどもまで楽しめるお散歩スポットです。

「クエントスの森」の当時の様子がわかる個人ブログをどうぞ。
家族で行く志摩・鳥羽の旅 その10志摩スペイン村クエントスの森

志摩スペイン村公式ブログでも写真が見れます。
» みなさんはクエントスの森に入ったことがありますか?

アトラクション名クエントスの森
種類屋外ウォークスルー型
(歩いて進むタイプ)
稼働期間1996年7月20日〜2021月7月頃
備考再開の見込み未定

クエントスの森、実は大手印刷会社のスポンサーがついていました。

コロナ禍の影響でスポンサーから外れたため、閉鎖になったのかもしれません。

ここ最近クエントスの森が復活して欲しい声が広がっているので、ぜひ再開してほしいところです。

【暗闇を爆走】幻のイベリア超特急

「幻のイベリア超特急」はオープン初期からあったアトラクションで、ほとんど明かりのない真っ暗闇を走るジェットコースターでした。

スペインの光と影をイメージさせる幻想的な風景の中を、これまではインドアでは体験できなかった超高速でコースターが疾走。

臨場感あふれる空調演出でダークライドの限界に挑戦した、旋律と興奮のアトラクションです。

列車はバルセロナの町はずれ、緑多き大地ににょっきりとそびえ立つ奇怪な岩山「モンセラー」を通り抜けてイベリアからマドリードへ・・・・

暗転そして急降下、暗闇の中の城門を突破し天変地異が渦巻く世界へと連れ込まれていくゲストたち。

その行く手には、さらに想像を絶する出来事が待ち受けて・・・・。

奇想天外な構想と演出で、スリルあふれるスペインを感じていただけることでしょう。
時代と現実を超えた冒険旅行がいま、はじまります。

当時の公式HPより

オープン初期から営業していて、2004年3月に「闘牛コースター マタドール」、2017年2月に「スチームコースター アイアンブル」へと変化していきました。

ちなみに外観は、今も昔もまったく変わっていません。

スペイン村にあるスチームコースターアイアンブルの外観
スペイン村で1番最初に乗るやつ

このイベリア超特急、視界がほぼないので、油断すると首や腰が持っていかれます。

地元民が呼んでいた通称は「くらやみ」「暗闇コースター」など。

小さい頃、スペイン村に行くと「くらやみ乗りたい!」と言ってました。

↑私もシベリアだと思ってた
↓「くらやみ」が好きな人もけっこう多い

「幻のイベリア超特急」について、個人的に思い出があります。

小学校の遠足でスペイン村に行ったとき、男の友達がくらやみジェットコースターで水筒を落としたんです。

そもそも手荷物をカゴに預けず首から下げてた時点でアウトですが、当時は小学生同士のおもしろいネタとして盛り上がったんですよ。

後日、めちゃくちゃへこんだ水筒を学校に持ってきました。

ちびっこがよく持ってる、金属製の水筒がベッコベコだったという話です。

↓へこんだ水筒のイメージ(金属製の水筒でこれくらいへこんだ)

とても危ないので、ジェットコースターに乗る前は手荷物を全部預けてくださいね。

アトラクション名幻のイベリア超特急
種類屋内型ジェットコースター
稼働期間1994年4月22日〜2004月2月頃
備考開園オープン時からある

【暗闇から進化】闘牛コースター マタドール

「幻のイベリア超特急」と現アトラクション「アイアンブル」の間の時期にあったジェットコースター。

地元民の通称は「闘牛コースター」です。

暗闇を疾走する演出型のジェットコースター。

”牛”の形をしたライドに乗り込み、次から次へと現れる闘牛士の攻撃をすり抜け、闘牛場の中を猛スピードで駆け抜けます。
本場スペインさながらの臨場感あふれる闘牛場の熱気と興奮を是非お楽しみください。

ワンポイントアドバイス
牛の形のライドに乗り込み、「牛」になったあなたに向けて、次々と闘牛士の攻撃が待ち受けています。
「ピカドール(馬に乗った闘牛士)」「ムレータ(ひるがえる赤い布)」そして「剣」。
あなたは目を開けたまま見事すり抜けられるかな。

当時の公式HPより

↓マタドール時代の当時のロゴ

走行中は完全な暗闇ではなく、ほんのり明るかったです。
※それでも屋内施設なので全体的に暗め

闘牛のときに使う、赤い布や剣(牛にとどめを刺すやつ)がくらやみに浮かび上がるのが印象的。

乗っていると、途中で止まって闘牛の演出シーンが追加された。

» 闘牛コースター マタドール (YouTube) 

乗車中、ところどころ闘牛の演出が入る雰囲気がちょっとわかるかと。

良く言えば「闘牛」という演出に凝っていて、悪く言えば中途半端なところで小休止してしまうコースター。

とはいえ、油断してると頭をガンガン打ちつけて首を痛めることになるので注意。

そして2017年2月に現在の「スチームコースター アイアンブル」にリニューアルされました。

スチームパンク風のアイアンブルと比べると、マタドールは「闘牛」のストーリー性がメインでした。

マタドール時代のコースターについて詳しくかかれたブログがあるので紹介。
» これが「闘牛コースター マタドール」だ!! (外部サイト)

アトラクション名闘牛コースター マタドール
種類屋内型ジェットコースター
稼働期間2004年3月1日〜2017月2月頃
備考開園10周年にオープン

【ロバのやつ】ドンキーズシェリー

「ドンキーズシェリー」はオープン初期にあったアトラクションで、『イルミネーションライド くるみわり人形』の前前世です。(2つ前)

ドンキーはロバ、シェリーはワインの名称のことで、ロバがたくさん出てくるのが特徴。

カルメン通りにある、白い壁の大きな建物。

実はこれ、スペインのとある田舎のシェリー酒工場なのです。

シェリー酒に酔いしれたロバたちが、工場を占拠してしまったからさあ大変。

樽型ライドに乗って見物するゲストたちの前で、次々と奇妙キテレツな振るまいを見せてくれます。

<人間立ち入り禁止>と書かれた、なにやら不気味な看板を横目に樽型ライドに乗って工場の中へ。

作業をしているロバたち、酔っ払って踊るロバたち。
その中には人間に襲い掛かってくる恐ろしいロバも・・・。

必死で逃げる樽型ライドは奇妙な洞窟に吸い込まれていき・・・。

そしてゲストを乗せた樽型ライドは、意外性とスリルに満ちた夢世界への冒険へと誘われていきます。

スペイン色をふんだんに取り入れたナンセンスで愉快なパニックワールドです。

当時の公式HPより

私がちいさいころは名称を知らなくて、「ロバのやつ」と呼んでいました。

今年スペイン村に遊びに行ったとき、くるみ割り人形のスタッフのお兄さんに「ドンキーズシェリー」という名前を教えてもらって感動した思い出。

おそらく「ドンキーズシェリー」の名称を知っている人は絶滅危惧種かと。

↑とてもわかる
↓すごいわかる

当時の資料があまり残っていない中、YouTubeで見つけたので紹介。

» 志摩スペイン村 怖いドンキーズシェリー(YouTube)
※2002年ごろ、撮影者の声あり

けっこうリアルで怖くて、子供がよく泣くと評判だったんですよね。

↑最後にでてくるロバ
↓入り口にあるアトラクション名の看板

ロバのやつが怖いという感想、調べるとやはり多いですね。

そもそも知らない人も多いし、知ってる人は怖かったが大半という結果に。

ドンキーズシェリー、今では知る人ぞしるアトラクションです。

アトラクション名ドンキーズシェリー
種類屋内型ライド
稼働期間1994年4月22日〜2004年2月頃
備考開園オープン時からある

【キラキラ】きらめく光のファンタジー”光の宮殿”

「光の宮殿」は、2004年3月〜2010年1月まで営業していて、『くるみ割り人形』の前世にあたるアトラクション。

前アトラクション(ドンキーズシェリー)の怖いイメージと比べると、光の宮殿はとにかく明るい。

フラメンコと花のファンタジックなイルミネーションの世界。

かわいい音楽にのって、光のライドはゆっくりと進みます。

まばゆい光のトンネルやバラのアーチ、手をたたくと花や噴水が輝きだすなど、光り輝く世界を体感できるファンタジーアトラクションです。

当時のHPより

フラメンコと花をテーマにしていて、電飾のキラキラが綺麗なんですよね。

最初に光のトンネル、バラのアーチに壁一面のひまわり、手を叩くとキラキラ光る噴水、フラメンコの人形が出てきます。

» パルケエスパーニャ 光の宮殿(YouTube)

営業期間が短いので、知ってる人もあまり多くないようです。

アトラクション名きらめく光のファンタジー”光の宮殿”
種類屋内型ライド
稼働期間2004年3月1日〜2010月1月頃
備考開園10周年にオープン

このアトラクションの歴史の順番は、
ドンキーズシェリー → 光の宮殿 → くるみ割り人形になります。

【アミーゴアミーゴ】ミュージカルサーカス

「ミュージカルサーカス」は、不思議の森の妖精アリシアを探しに冒険するというストーリー。

ミュージカル風のライドアトラクションです。

今のオバケハンターの場所で、オープン初期からあったアトラクションです。

色鮮やかなグエル広場。

その中に広がる、日本初の移動式の客席と円形ステージ。

ステージは4つに分かれ、それぞれが「不思議の森」になっています。

平和なこの森を訪れたゲストの前に、案内役・うさぎのペペが現れます。

なにやら助けて欲しいことがあるみたい・・・。

光を失った森を救うために、ゲストのみんなの力が必要なのです・・・。

さあ、ペペたちといっしょに「不思議な森」へ。

愛らしいキャラクターたちが美しい音楽にのせて演じるファンタジーは、楽しさ、美しさ、感動一杯の世界。

3D映像も取り入れられたミュージカルは、子供ばかりか大人のゲストの皆様もとりこにすることでしょう。

当時の公式HPより

乗車前に3Dメガネを配られ、途中でかける場面があります。

中に入ると、背もたれのない丸イスに座ります。
(全方向楽しめるので、前席でも後ろでもOK)

今でも残っている貴重な映像、懐かしくて何回も見てしまうんですよね。

» ミュージカルサーカス ノーカット(YouTube)

» パルケエスパーニャ 『ミュージカルサーカス』(ニコニコ動画)

ちなみにうさぎのぺぺの声は田中真弓さんです。
(ONE PIECEのルフィ、ドラゴンボールのクリリン、ラピュタのパズーなど)

このミュージカルサーカス、「怖かった」という感想があるのもポイント。

(おそらく魔王のでっかい顔のシーンかと)

ミュージカルサーカスがなくなったのは、おそらく老朽化。

それでもまた再び乗りたいという声は多いです。

1回乗ると「アミーゴアミーゴ」という歌がめっちゃ耳に残ります。

「アミーゴアミーゴ 友達
アミーゴアミーゴ お願い
アミーゴアミーゴ 友達
助けてほしい お願いさ」

「アミーゴアミーゴ 楽しく
アミーゴアミーゴ 遊ぼう
アミーゴアミーゴ いつまでも
大事な友達で いましょうね」

アミーゴとはスペイン語で「友達」という意味です。

アトラクション名ミュージカルサーカス
種類屋内型ライド
稼働期間1994年4月22日〜2009年6月
備考開園オープン時からある

【3Dで動く】ダルのファンタジーワールド360

ミュージカルサーカスが終了し、2009年7月から始まったのが「ダルのファンタジーワールド360」

 これまで誰も体験したことのない圧倒的な迫力の360度立体映像を、志摩スペイン村の人気キャラクター「ダル」が案内するという内容です。

↓マジカルな衣装を着たダルちゃんがかわいい

「ダルのファンタジーワールド360」の入り口にある壁画イラスト
壁に貼られていたイラスト
(現在は見ることができない)
ここで「アミーゴアミーゴ」が
聞こえる人は激レアさん

前回とおなじみ3Dメガネを使い、360度のスクリーンと立体的な映像が楽しめたんですよね。

時間帯によって、上映されるストーリーがちがうのも特徴でした。

ビー・ミュージカル
元気いっぱいのミツバチたちが、不思議な世界を冒険する物語。
虫たちの視線でお花畑や大海原を旅する夢のようなファンタジーで、メロディーに合わせてミツバチたちが踊るクレイ(粘土)アニメ風な内容

NINJA
荒れ果てたある街が舞台。
3人のNINJA(ニンジャ)が平和を取り戻すため、不気味な敵に闘いを挑む。
敵は観客にも襲いかかり、ビルの谷間を自在に飛び交うエキサイティングな内容

Aqua World
水のない水族館へ招待される観客たち。
イルカたちに誘われて海の中へ出発すると、そこはカラフルな魚たちや不思議な深海魚が生活する「静寂」の世界。
見たこともない魚たちが周囲に浮遊しています。
でも気をつけないと、何かがあなたを狙っているかも…という内容

当時の公式HPより抜粋

ただ実際のところ、内容が凄まじい場面もあった様子。

実際のところ、5年ほど長期間休止になっていたんですよね。

そのため私含め、多くの人が体験したことのないアトラクションだったりします。

休止期間が長かったため、このアトラクションに乗ったことがある人自体レアかもです。

» ダルのファンタジーワールド360 キューライン映像(YouTube)
↑入場ゲート前の待機列で流れている映像

2023年7月より「オバケハンター3D ~360°の大決戦~」と新アトラクションになりました。

シューティング3Dアクション系のアトラクションなので遊んでみたいところです。

アトラクション名ダルのファンタジーワールド360
種類屋内型ライド
稼働期間2009年7月11日〜2018年頃
備考開園15周年にオープン

【空から一望】フライングドンキホーテ

「フライングドンキホーテ」は高さ45mまで上昇、周りの景色を楽しめる展望型アトラクションです。

ゆっくりのぼっていき、1番上まで行くと全体がくるくる回って展望できました。

現アトラクションの
「キディモンセラー」「トマティーナ」の場所にあったんですよ。

オープン初期から登場し、2008年1月に終了しました。

YouTubeやTwitterの動画で、アトラクションの雰囲気がわかるかと。

» パルケエスパーニャ フライングドンキホーテ(YouTube)

高所恐怖症の人にとってはめっちゃ怖いやつです。

当時の動画を見ると、駐車場が車で埋まっているのに驚き。

↑まだピレネーが設置されていない貴重な映像

ちなみにフライングドンキホーテのような展望型アトラクションは、三重県のなばなの里にもあったりします。

↑よく見たらかなり似てる
↓なばなの里のやつは中心が富士山

昼間だと志摩スペイン村ホテル、ピレネー、広場や海まではっきり見えました。

夜はスペイン村のアトラクションの明かり、景色がとてもキレイだったんです。

余談ですが、なばなの里のアトラクションは「アイランド富士」という名前で、2005年にナガシマスパーランドから移設されたものです。

子供の頃の遠足のとき、上昇中・下降中に席を立つとスタッフから放送で注意された思い出。
(当たり前だし危ない)

そして強風が吹いているとよく休止していました。

ちなみに現在でも乗ることができる
「ドンキホーテ冒険の旅」で、フライングドンキホーテの存在を見ることができます。

» ドンキホーテ冒険の旅 志摩スペイン村(YouTube)
↑2:50〜下側にチラッと見える

本物のフライングドンキホーテ自体はなくなってしまいましたが、かつての歴史は残っています。

アトラクション名フライングドンキホーテ
種類展望型ライド
稼働期間1994年4月22日〜2008年1月14日
備考開園オープン時からある

【炎と水】ロストレジェンド 〜失われた大陸の伝説〜

ロストレジェンドは1999年に登場した、ロストレジェンド広場で行われていたステージショーです。

USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)の「ウォーターワールド」のような、ダイナミックで大規模なショーだったんですね。
※ちなみにユニバーサルスタジオが本当に設計担当してる

炎と水を使った大規模なセットで、
「日本初の炎と洪水のスペクタクルショー」と宣伝されたパフォーマンスショーでした。

ロストレジェンドのストーリーはこんな感じです。

タルテス帝国には歌姫エイゲルがいて、王の命により勇者ガーサムは旅に出ていた。

そこに炎をあやつる魔王エゴリアスがタルテスを襲い、エイゲルを捉えようとする。

そこにガーサムがあらわれ、エゴリアスと対決することに。

ロストレジェンドの入り口は、実は今でもパーク内で見ることができます。

志摩スペイン村にあった、ロストレジェンドの入り口
この先は封鎖されてて入れない

↑現在の入り口
↓過去の入り口

↑私はこっちのデザインのほうが思い出深い

ロストレジェンドの物語のクライマックスでは、炎が吹き出し500トンの水が一気に押し寄せるという大迫力な演出でした。

↑この席だとめっちゃ濡れる

ロストレジェンドのBGMはミュージシャンの平沢進さんが作曲していて、サウンドトラックも発売されていました。

メインテーマの「エイゲル・ソング」は壮大でダイナミックです。

» Susumu Hirasawa – Eiguru Song (YouTube)
↑最初と最後に流れる曲

当時のショー動画は、あさるとそこそこ出てきます。

» 志摩スペイン村 パルケ ロストレジェンド(YouTube)
※2002年、観客の声あり

» 志摩スペイン村【ロストレジェンド】(YouTube)
※2010年

2016年からは「ロストレジェンド ~シルコ・デ・ティエラ~」という新しいバージョンになって登場しました。

2018年に惜しまれつつ終了し、現在ロストレジェンドは休止状態です。

荒廃した遺跡にツアー中の若者たちが訪れると、置いてあった金のボール(実は神殿の御神体)で遊び始めます。

すると、神殿に眠る「炎の魔王」を怒らせてしまいました。

そんな神の怒りを鎮めるために、若者たちは自分たちの能力を最大限に生かしたパフォーマンスを捧げることに。

というストーリー。

前回の内容と比べてアクロバティックなパフォーマンスがメインで、
パルクールやエアリアル(空中演技)、炎をまとったファイヤーパフォーマンスを見ることができました。

比較的あたらしいショーなので、YouTubeで高解像度の動画があったりします。

» 志摩スペイン村 ロストレジェンド(YouTube)
※2018年4月

» 「ロストレジェンド~シルコ・デ・ティエラ~」(YouTube)
※2018年8月

ロストレジェンドはもともと夏休み限定で、私も大好きだったショーです。

2024年現在は休止中ですが、実は建物がまだ現存しています。

志摩スペイン村のロストレジェンドの航空写真
Googleマップの航空写真
(今でもはっきり残っている)

ホテル志摩スペイン村の北西にあるバルコニーから、ロストレジェンドの建物の一部が見えます。

ホテル志摩スペイン村から見える、ロストレジェンドの建物の一部
印象的なてっぺんのモニュメント

志摩スペイン村でなくなったアトラクションの中で唯一、建物が残ってるんですよね。

ロストレジェンドの建物自体が残っているということは、もしかしたら今後再開する可能性がある、かも…?

アトラクション名ロストレジェンド
種類屋外型パフォーマンスショー
稼働期間1999年〜2018年の夏休み限定
備考ユニバ(USJ)のアトラクション、
ウォーターワールドと同じ会社が制作

今では人の少ないガラガラ時期を乗り越えて、そこそこ混んでたりします。

それに合わせて、ロストレジェンド復活希望の声も聞こえてきます。

私にとって復活してほしいアトラクションだったりします。
ほんまに素敵なのよ。

夏休みだけでもいいので再開してほしい。
(もしかしたら今年復活する…?)
→ 2024年夏、再開しませんでした。来年待ってます。

ということで、以上なくなったアトラクションの紹介でした。

売店・レストランも店舗数が減っている

売店・レストランについても、実は店舗数が減っています。

たとえば、コロンブス広場にはかつて3軒も飲食店がありました。

  • エル ペスカドル
    (シーフードレストラン)
    ※フェリスクルーズの入口建物
  • コロン
    (ファストフード)
    ※フェリスクルーズ正面の建物
  • アスール
    (スモールフード)
    ※ガリオン船入り口の正面
フェリスクルーズの入り口(レストラン「エル ペスカドル」の後続)
この入り口を見て
レストランを思い出す人もいるはず
スモールバル「アスール」だった建物
店名が残っているのがエモい

サンタクルス通りにもショップやレストランがありましたが、現在ほとんどのお店が閉店しています。

小さなファストフード店は、閉店していたり不定期営業だったりします。

今は不定期営業しているスモールバル「モリノ」
コロシアム正面にあるスモールバル「モリノ」
(不定期営業している)

思い出補正って、誰にでもあると思うんです。

私がちいさい頃、コロシアム横の噴水前にあった軽食ショップ「ビエント」でチュロスを買ってもらって、めちゃくちゃおいしかった思い出があります。

志摩スペイン村の閉店したスモールバル「ビエント」
スモールバル「ビエント」
(現在は閉店している)

もちろん今でも、当時から変わらぬおいしさの絶品チュロスが食べられます。
ぜひ食べてみてね!

(チュロスはエスパーニャ通り・フィエスタ広場などで買えます)

『幸せの鐘』は現在鳴らすことができない

シベレス広場の隅っこにモニュメントとして鐘が設置されています。

『幸せの鐘』と呼ばれるこの鐘、昔は長い紐が伸びていて誰でも鳴らすことができたんですよ。

現在、紐が撤去されて鳴らすことができなくなっています。

スペイン村にある幸せの鐘
スペイン語で「Campana de Amor(愛の鐘)」

鳴らすことはできませんが、
志摩スペイン村の園内マップで『幸せの鐘』の存在を確認することができます。

» 園内マップ(志摩スペイン村)

かつての志摩スペイン村がわかる個人ブログ

過去に存在したアトラクションについて、詳しく書かれているブログを見つけたので紹介します。

家族旅行の感想や体験談がメインです。

まとめ:スペイン村のアトラクションに想いを馳せる

ここまで読んでくださってありがとうございます。

なくなったアトラクションの悲しみの声がけっこう多いんですよね。

人気だったアトラクションがなくなってしまうのは、老朽化・莫大なコストといった理由が挙げられるかと思います。

ただ、オープン初期から今まで現存するアトラクションもけっこうあるんですよね。

  • ピレネー
    (日本最大級絶叫コースター)
  • グランモンセラー
    (乗りやすいコースター)
  • スプラッシュモンセラー
    (急流すべり)
  • フィエスタトレイン
    (広場内を走る電車)
  • アミーゴバルーン
    (気球に乗って回転)
  • ガウディカルーセル
    (メリーゴーランド)
  • アルカサルの戦い
    (シューティング)
  • スウィングサンタマリア
    (バイキング)
  • ドンキホーテ冒険の旅
    (船に乗って空を飛ぶ) など

なくなったアトラクションを知っている人にとっては「懐かしいやばい!」と、初知りな人は「へーこんな歴史があったのか!」と認知してもらえれば私は嬉しいです。

かつての志摩スペイン村を知るきっかけになれば、幸いです。

» TOPに戻る

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (3件)

  • とても楽しく読ませていただきました。
    先月スペイン村を訪れ、アドベンチャーラグーンだった場所が、フェリスクルーズになっているということで、過去の記憶で乗り場に向かったつもりがガリオン船の中で迷子になりました。
    あれ?昔ここから乗ったよね?って思いつつ、乗り場に向かったら、以前はレストランだった気が。
    でも記憶が曖昧だったので、ネットで調べていてこちらのブログを拾ってきました。
    すごく詳しくて、一気に記憶が蘇りました!
    私県外民ですが大学が伊勢で、在学中にパルケがオープンしました。実家に戻った後も何度か訪れていて、今はなきアトラクション全て体験しています。
    オープン時の盛り上がりも、心配だった時期も、持ち直してきた今も全て知っていて、かつてのような賑わいを取り戻したいと応援している次第です。
    こちらたくさんの方に読んでもらいたくて、Xでシェアさせていただきました。
    本当に貴重な情報ありがとうございました!

  • バージョンアップも含めるなら、初代アルカサル(1994~2014)もありますね。ただ、ネットで調べても、当時の画像や映像や雰囲気の記述などが全くないので何か知っていたら追記してほしいです。
    ロストレジェンドも2020年にバージョンアップしたらしいので、今年の「グランドフィナーレ」の混み具合を見ると、復活もあり得るのでは、と思ったり…

  • 三重県出身の者です。今日、三重の友達とスペイン村に久々に行きたいと話していて、昔好きだったアトラクションの話になり、調べていたらこちらのサイトに辿り着きました。
    うさぎがでてくるキラキラしたアトラクションを友達に説明したくて、絶対あったのにうまく伝えられず歯痒かったのですが、これですね!!ミュージカルサーカス!
    映像もあって懐かしすぎて涙出そうになりました。スペイン村の思い出を残してくださり、ありがとうございます😭

コメントする

目次